403号 発進塔:謹賀新年

掲載日:2014年01月20日

明けましておめでとうございます。

この一年が穏やかで、心豊かな年になるよう念じています。なお例年のこととはいえ、皆さんに充分な年末・年始の休暇を与えることが出来ませんでした。申し訳なく思うとともに、感謝している次第です。

 

振り返ると昨年は一貫グループの前身である永野医院を開設して四十五年、はまゆう療育園に最初の園児を受け入れて四十年という節目の年であった。「これまでそしてこれから」と題した記念誌は、過去を振り返ると共に将来の糧にする為に作成したものであり、多くの関係者や職員に協力して頂き一年がかりで完成したものであった。職員はじめ保護者や退職した方々にも配布し喜んで頂いた。

また稲穂会では通所リハ「蕩蕩館」を新築移設し、併せて「足湯」の設置や小規模保育園を再設置して、育児をしている職員にとって働きやすい職場づくりにも取り組んだ所である。

更に療育園では、二年がかりの大規模改修工事中である。順調に進めば今年いっぱいには完了の予定である。工事期間中は安全対策に協力頂きたい。

なお今改築を行っている建物は十五年後には総て取り壊して新築する計画でもある。

事業経営

事業を経営していると常に苦労が付きまとう。気が安まる時はあまりない。そんな中、私は二回ほど著しい苦悩に遭遇したことがある。

一度目は四十年前である。オイルショック後に急激な物価上昇と物不足が起こり、物の値段は二~三倍に跳ね上がった。職員も生活に困窮する状況になり、年に三回のベースアップをして凌いでもらったりした頃である。

二度目は昨年である。一人相撲みたいな話でもある。私は事業計画を策定するとき、まず三十年先を想定し、そこから後退りするように長期・中期・短期計画を立てて来た。先を見透すには各種統計資料も参考にしている。

そんな中、人口動態(特に就労人口減少)に関して甘く見ていたのと、都市部のそれも勘違いしていた。そこに気づかない侭、一年がかりで考えに考えを重ねて苦労した揚句、双六みたいに元に戻った。

年齢のせいで集中力の持続性が落ちて来ているのに、物忘れが重複しているのが原因かもしれない。

ところで先日「景気は回復している」という政府見解が発表された。しかし私の耳には遠い北国の春のような話としか響かない。実感が湧かないどころか、むしろ逆のようである。四月には特殊疾患療養病棟の点数引き下げが決まっているように、医療・福祉関係の経営環境は厳しくなると考えている。

そんな中にあって、今考えている今年の計画について少しだけ触れてみる。

まず慈永会と稲穂会の特性を尊重しながら統合的経営を進化する。経営効率を高める為に必要だと考えるからである。国も規制を緩和して、社会福祉法人と医療法人の一体的な運営を認めようと検討を始めた所でもある。

次に大規模災害に備えた対策費として一.五億円を予算計上する。これは万が一大規模災害が発生し、公的な支援がないと仮定した場合にグループ全体が二週間持ち堪える為に必要な額である。

また四月の給与改定時には、介護職の皆さんには定昇だけでなく、ベースアップも行いたい等々と考えている。

自省を込めて

近年急速な科学の発展によって多くの人々は豊かさを享受している。然しながら人間の欲望は際限なく増幅し、足るを知らなくなっている。

しかも今の豊かさの代償が甚大であることに気付いていない。よしんば気付いたとしても、種々の理由をつけて、もはやそれを手放そうとはしない。着実に修正不可能の域に近づいているのにである。

思い込んでしまうと、真実を直視することが出来ず、猪突猛進するのは人間の性であろうか。人は物や金によって刹那的に幸せを感じることが出来るであろう。しかし永続きはしない。真の豊かさとは自分は自然に生かされ、また自身も誰かの為になっていると感じるときに得られるものではないだろうか。

一貫グループ会長
永野 義孝

今月の紙面一覧

1.会長年頭挨拶 備蓄構想 「陰圧室」完成
2.障がい者虐待の防止と対応
3.稲穂会理事長年頭挨拶 内視鏡検査のすすめ②
4.屋内消火栓操法に参加 透析室通信 イルミネーション

Copyright© 2013 一貫グループ All Rights Reserved.