418号 発進塔:中秋節

掲載日:2016年09月15日

私はこれまで30回以上中国を訪れているが、そのうち2度ほど中秋節に遭遇したことがある。桂林市を訪問したときと杭州市に行ったとき、それぞれ1回ずつである。桂林では雲の上に浮かび昇ってくる満月を飛行機の窓から眺めることができた。板垣社長と岩﨑先生もご一緒だったと思う。

桂林では迎賓館でもある鴻江飯店に案内され、旧い友人と食卓を囲んだ。最後はお決まりで縁起物の月餅である。そのあと特別仕立ての船でライトアップされた両江四湖の遊覧をした。

杭州では西湖を見渡せる丘の上にあるレストランに案内され満月を眺めながらご馳走を食べ、秋の夜長の一時を過ごした事を思い出す。大勢の人だかりで、客は店から溢れ、俄かづくりのテーブルを囲む人達もいて賑やかであった。

外事辧公室の葉さんの話によると、中国ではこの日だけは遠方で暮らしている家族も全員が一同に集い、お互いの無事を確かめ合ったり、先祖に思いを馳せる、1年で最も大切な日である。どうしても仕事等の都合で帰ってこれない人や、親しい友人とは同じ月を眺めながら会話をするという風流な慣わしもある。去って行った人を月に偲ぶ習慣は、今でも続いているそうだ。そんな大切な日に訪問して、多くの方々に迷惑をかけている事に気付きお詫びを言った事もあった。

今回で3度目となる一貫グループの「観月会」は、通常家族で行う中秋節の催しを、職場に置き換えて実施するものと考えてもらったらいい。

中秋節は陰暦の8月15日であるから、今年は9月15日にあたる。日本でいう彼岸の中日の事だ。日本の祝祭日は、毎年毎年同じ月日と決まっているが、中国では春節・元宵節・端午節・中秋節・臘八節といった伝統的行事は陰暦で行われるので、私達が日常使っている歴では毎年違った日時になる。

ちなみに重陽節とは、日本では忌み嫌う数字である9という数字が、中国では縁起が良いとされ、しかも二つ重なる事から9月9日ほど目出度い日は無いと考えられ、祝日になっている。山に登って菊花酒を飲む習慣ができたと言われている。国によって数字への拘りも違うようである。

臘八節とは、釈迦が12月8日に悟りを開いた事に由来する。地方によっては、豊作を祈るため八種類の穀物で作ったお粥を食べる習慣がある。日本でも七穀粥というのがある。

少し整理してみる。

地球が太陽の周囲を1公転する時間を1年とする「太陽暦」と、1ヶ月を29日から30日。1年を12ヵ月とする「太陰暦」を折哀した「太陰大陽歴」が、通常使用している旧暦である。ピンとこない人も多かろう。書きながら私もそうなった。

そうこうしているうちに、ふと最近の暦には曜日や祝祭、吉凶は書いてあるが「節気」や日の出、日の入り、月の満ち欠け等が記されたものが無いのに気付いた。私はこれまで節気で気分転換をして来た。来年は独自の歴を製作してみては、と考えたりもする。

四方山ばなし

最近、人に出会うと、「お元気そうですね」とか「歩き方が元気そうですね」とか「顔色がいいですね」とかよく言われる。また、病院で昔馴染みの患者さんの診察をすると、帰り際に「お大事に」とか「あまり無理をしないで下さい」とか、私が以前言っていた言葉がそのまま返ってくる。

どう受け止めればいいのやら…

一貫グループ会長
永野 義孝

今月の紙面一覧

1.ストレスチェック義務化
2.2016夏祭り 電子カルテ 貸し出しベスト5
3.クローズアップ-認定山岳医- ペーロン救護班 湯治場
4.2016観月会開催 「和」移転オープン

Copyright© 2013 一貫グループ All Rights Reserved.