414号 発進塔:謹賀新年

掲載日:2016年01月01日

明けましてお目出度うございます。
本年は旧年に増して気合を入れ諸問題の整理・改革に取り組んで参りたいと考えています。皆さんのより積極的な行動を期待しています。
 
 
『めでたさも中くらいなりおらが春』という一茶の句がありますが、新年を迎えるにあたっての私の心境もまさにその通りです。というのも、昨年の元旦は近年視力の低下や遠方がぼやけて見えていた状況から白内障の手術で解放され、晴れ晴れしい気持ちでスタートできましたが、後半になって予期せぬ試練に晒されました。今もその後遺症を若干引きずっているからでしょう。皆さんはどんな気持ちで新年を迎えたのでしょうか。

人が生きてゆくには、楽しいこと・嬉しいこと・悲しいこと・怒ること・叱られること・誤解されること・辛いこと・病気を患うこと・不安を感じること・他人を恨んだりすること・美しいものに感動すること・人の話を聞いて心を洗われること・諦めの気持ちになること・患者さんに誤薬をしてしまったこと・訳もなく患者さんに辛くあたったこと・家族の突然の死で悲嘆にくれること等々様々な経験や試練に遭遇します。それを乗り越えて生きてゆかねばなりません。

そんな諸々の一年を積み足して新年があるのだと考えます。過去には消し去ることができるものはありませんし、それを糧にしてこそ人は成長するものです。うまく行かなかったことが多かった人や、失敗を経験した人は挫けずに努力し、大きく飛躍するバネにしてください。共に前に進みましょう。

余談

年末恒例になっている清水寺貫主の一年を象徴する漢字の一文字が「安」でした。国民の多くが安全・安心に暮らせたと感じてのものであればいいのですが、どうもその逆のような気がしてなりません。多分先行きに不安を感じてのことでしょう。

いくらか例を挙げてみます。

まず昨年は世界各地で多発したテロや内戦・事故や自然災害で多くの命が奪われました。いつ我が身に及ぶかという不安。次に安保関連法案の成立により、日本が紛争に巻き込まれるのではないかという不安。戦争を知らない高齢者はきわめて勇ましく、先を担うでき若者の多くは、無気力のように見え、これも不安要因になっているのかもしれません。極めつけは立憲主義の基本である憲法を無視した外見的立憲主義が横行していること等でしょう。

巷では貧しい老人や子供が増加しています。特に一人親世帯の子供の相対的貧困率は、実に五十%を超えています。政策の優先順位を変えなければなりません。

話は変わりますが、先日ある著名な政治家と話をする機会がありました。諸々の話では共感する所が多く有意義でしたが、ただ一つ「最大多数の幸福」の追求が政治だとおっしゃるのに対して「最少不幸」の追求こそが重要だと考える私とは根源に於いて少し違うなという印象を受けました。その方は姜尚中さんも貴方と同じ考え方をしていらっしゃるとも話をされていました。そして「どちらも結果は同じですけどね」と付け加えられた。着眼的が異なるとやはり結果も少し変わるというのが私の考えですが……。

一貫グループ会長
永野 義孝

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