408号 発進塔:視界良好

掲載日:2014年12月15日

40年来の友人である岡元和彦さんの紹介で矢野先生に出会い、今月初めに白内障の手術を受けた。中学2年の秋に外傷により左眼の角膜と水晶体を傷め、視力を殆ど失い、その後苦労しながら65六十五年間片方だけで生活してきた。ところが近年、残された一方の視力が徐々に低下し、その上いつも靄が架かったようであった。

今回の手術は10分足らずでしかも無痛で終了した。一瞬にして霞がとれ視界が鮮明に、しかも眼鏡をかけなくても遠方が良く見えるようになった。今回の手術では矢野先生の技術的な面は勿論のこと、他方の目が不自由であることに特別に配慮頂き感謝している次第である。なお今は新しいメガネが出来上がるのを楽しみにしている。矯正視力は0.6から1.2になる見込みである。

白内障とは水晶体の濁りで視力が低下した病気である。平均寿命が延びた昨今、この病気を患っているお年寄りは意外に多い。水晶体は子供の頃には膜に被われた透明な液体であるが、年老いてくるとそれが蒟蒻みたいになる。昔はそれを取り出すだけが白内障の手術であり、その後再び濁ったり、膜が癒着したりすることがあった。そこで出来る限り先延ばしした方が良いとされていた。

しかし、最近は取り出した代わりに水晶体を挿入するようになった。然も早めに行った方がいいとされている。視神経の機能低下を抑える為であろう。また、人工水晶体は遠視用、近視用及び遠近両用と自由に選択出来る。若し乱視が無ければ眼鏡も不要になる訳である。但し遠近両用は保険適用外となり、単に人工水晶体の代金だけでなく、総ての費用が保険適用外となる。

ところで遠・近どちらの眼鏡を選択する人が多いのかお店で聞いてみた所、近くが見え易いようにする人が圧倒的に多いそうだ。その人の仕事にもよるのであろうが、遠くが見えるように依頼する人は汪洋とした性分の人が、近くが見え易くする人は気短な人が多いようだとの話しであった。

余談

先日、熊日新聞の恒例になっている新春交礼紙面の取材に記者が訪れた。県内企業の代表者が新年の抱負を語るものである。記事は質問形式で先方が勝手に書くのであるが、いくつかの質問がある。まず新年の目標を聞かれた。私が「それは昨年と同じです」と答えると「昨年の目標は何でしたかね」と尋ねられたので、「それは一昨年と同じです」と答えて笑いを誘った。これに象徴されるようにこの所私の計画は遅々として進んでいなかったのである。視界が開けた今、老骨に鞭打って、最後の仕上げに取り組みたいと考えている。

愈々、今年も残すところ僅か2週となった。皆さんもそれぞれいろんな事があった一年であったと思うが、人間には煩悩があるから、悩んだり、苦しんだりもする。ときにはそれが理性と交錯することもある。然しやがて時間がそれを解きほぐしてくれることもある。新年を期して一貫グループとしては機構改革にまず着手したいと考えている。職員の皆さんは机の引き出しや身の周り、頭の中等を整理して、新しい物を取り入れるスペースを作って欲しいと思う。

一貫グループ会長
永野 義孝

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4.ノロウイルス注意 合同文化展 年末年始外来診療体制

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